MJ

「アイデン&ティティ」

nijimu2003-12-20

途中までは「原作そのままや」と思ったけど、そこからずずーんと良くなった。80%は主役のキャスティングで成功しているよなあ。悩める青年ぶりがとってもよく表現されていた。彼自身、この春にバンド解散したばかりなんだとか。~
「第三の男」として大森南朋がかなりいい感じ。この人、「ヴァイブレータ」でも相手役で出てるんだよね。最近、売れてるのかな? 脇役陣はかなりすごくて、三上寛とか、焼鳥屋のおやじ役が大はまり。彼の店に行ってみたくなった(笑)。
ああいうアレンジにしたのは監督なのか脚本家なのか分からないけど、うまくストーリーとして纏めていたよなあ。

待っている間に丁度この話の中に収まる話は読み終えてたんだけど、そこの青さが違う形で表現されている。しかも、時代としては原作は90年代だけれど映画では一見分かりにくいように演出されていて、そこが普遍性を感じさせていいなあ、と思った。何たって、携帯電話が出てこない。

日舞台挨拶があったのだけれど、みうらじゅんとマギーとで「今日は谷とヤワラの結婚式なんですよね」なんてネタを振っていて、これはみうらじゅんのラジオの通りだったので笑ってしまった。「谷選手の真実」というドキュメンタリーを見てみたい(笑)、と。その結婚式中継よりこちらを選んでくれた皆さんのセンスは最高(だったかな?)という話に、会場爆笑。大入り満員ぶりに非常に感動していたようです。同じ原作付きの映像化、ということで「ルールズ・オブ・アトラクション」を思い出したけど、映画をよく知らない私からしてみれば、こちらの方がよほど原作のスピリットを大事にしていたと思いますよ。
ちゃんとした感想は後日。