2003-01-01から1年間の記事一覧
途中までは「原作そのままや」と思ったけど、そこからずずーんと良くなった。80%は主役のキャスティングで成功しているよなあ。悩める青年ぶりがとってもよく表現されていた。彼自身、この春にバンド解散したばかりなんだとか。~ 「第三の男」として大森南朋…
はてなダイアリーといえばキーワードの共有化を図ることで全然知らなかった「どこか」と繋がる面白さが私にとっての醍醐味だというのに、「新潮」というキーワードで辿っても、阿部和重の「馬小屋の乙女」のレビューがあるところは全然無いですね。googleで…
えーと、『シンセミア』に続き、神町サーガを書きつづっていく、と考えていいのだろうか。 トーマス井口なる男が、東京で店の客から「ここにならある」という情報を聞いて、わざわざ神町までやってきた。というより、天童駅で降りるつもりが寝過ごしてしまっ…
1980年代のカムデン大学(架空の名称だが、東海岸にある、金持ちの子息が通うようなアートカレッジ)を舞台にした青春群像劇である。セックスとドラッグが蔓延したキャンパスではある日「この世の終わり祭」というパーティが複数日に亘り開催される。そこで起…
おそらく、イタリアと思われる国の都市に住む、マルコヴァルドさんという貧しい男性とその家族の四季を描いた作品。貧しいが生命力のたくましい市井の人たちの様子が暖かい視線で描写され、大人が読んでも十分に楽しめる作品ではないかと思いました。 因みに…
休暇中に一気に読了。決して読んでいて気持ちいい話ではないので下巻に移るのが辛かったのだけれど、物語の牽引力は十分にあります。 山形の果樹農家地帯の神町。かつては空軍や進駐軍が、そして今は航空自衛隊の駐屯地が大きく陣取っていて、そこの家族が大…
こちらはまだ読んでいる途中なので、あまりきちんとした感想は書けない(って、今まできちんとした感想を書いたことがあったのかは疑問ですが)。芥川賞候補になった『ニッポニアニッポン』以来、2年ぶりになる待ちに待った新作。連載形式で追いかけて読むのは…
河出書房新社が河出書房だった頃から出ていた『マルコ・ポーロの見えない都市』が、装いも新たに文庫で登場。私は、入手しづらかった時期にネット古書店で手に入れ、そのまま積ん読状態にしていたら復刊されたりして「こんなに苦労して集めてる私って!?」…
明日で10月も終わりということで、今年もあと2ヶ月。しかし!読みたい本は、まだまだ山積状態(ビジュアル的にも…)なので、せめて倍くらいの時間が欲しいなあ、というところ。ボーナスは早く欲しいけどね!
id:lovelovedogさんから、おすすめサイトということでコメントをいただいたようです。久しぶりに更新したばかりだったので、こんな風にリンクがあるとは思いませんでした。 ぼちぼちと更新していこうと思います。
文春文庫から出版 『ブリージング・レッスン』(ピュリツァー賞) 『ここがホームシック・レストラン』* 『パッチワーク・プラネット』* 『歳月のはしご』 * -- 新刊では入手困難
今更アン・タイラーなぞ読んでおります。白状すると、タニス・リーと混同してまして(どうして!?)数年前に他の方からお勧めされたというのに「どうしてタニス・リー?」と不思議に思い、放置状態にしていたのでした。 確か、書店で『歳月のはしご』を見つけ…
だ、ダメだー。何だ、このギャグの爆発っぷりは。もう、次から次へと笑いどころが出てきて参った。話は、2巻の最後に出てきた強敵との闘いが本格化したという話なのだけれど、最初の方だけ読んで念のため最後の方のページをちらりと見たら、「あれ、これって…
がーん、ますます変態チックだ(笑)。今まで孤独にπを研究し続けた夢人くんも、前巻では千聖先輩という同好の士を得て「パイダーマン」なる変身ヒーローに自らなりきったりして生き生きとしている。1巻の冒頭の「孤高の戦士」の面影はあまり無くなっている。…
著者は、立ち上げ時からジュンク堂書店の経営に携わり、長いこと総務部長を務めた人物。どうやら、退職したところで自分を通じて見たジュンク堂書店を書きたくなったようだ(ホントは違うかも知れないよ)。 ジュンク堂書店という書店は、以前は遠い存在でしか…
スタートレック ネクストジェネレーションの最終章。思えば、このピカード船長(パトリック・スチュアート)に出会わなければ、これほどスタートレックに親しみを感じることは無かったかも知れない。彼が禿頭ということは、キャストを決める際もかなりもめたこ…
最終章から後の補遺が思った以上に長く、しかも遊んでいたように思うのですが(笑)。以前の私の読書の仕方ではこの辺りに引っかかる可能性は殆ど無く、バロウズ自体も何となくSF作家だと思っていたところ、ブローティガンの本を読んでビート・ジェネレーショ…
東京国際フォーラム フォーラムC ジャパン・プレミア試写会にて 実は、ディカプリオの出演する作品は観るのが初めてだ…と言うと一様に「え!「タイタニック」観てないの?」と驚くが、「だって、三時間もかかるし、どうも食指が動かなくて」と言うと納得する…
渋谷シネ・アミューズにて。 正直、この映画を観ようかどうしようか迷っていた。私のような年代は中途半端で、いわゆる「分かってくれない」と壁に突き当たることも「何でこんな事も分からないんだ。常識だろ」と苛立つこともあまり無い。その中間に立ち、「…
渋谷シネマライズにて。 夏休みの期間おばあちゃんの家に来ているそばかすに茶色の髪のフランス人少年と、その地区に住むジプシー(「マヌーシュ」と呼ばれる)の大きな目の女の子との交流を描いた話。マヌーシュ・ギターに魅了されたマックスは、ギターを買お…
いやー、面白かった。10章+1章がそれぞれ短編として読んでも楽しかったし、それがまたどこかで何かにつながっているという感覚もまたわくわくした。いろいろな形で「小説」を楽しませて貰ったし、ほんのちょっと知識も付いたようなお得感もある。多分、短編…
狂信的な母に引き取られた少女ジャネット。その価値観の中で生きてきたのが学校でそれが中心じゃないということを嫌というほど思い知らされ、その世界からつまはじきにされる。しかし、安住の地であった信仰の世界でもまた、彼女は異端者にならざるを得なか…
「覆水盆に返らず」。だったら、その現実を見据え、どういって生きていったらいいのか。そういう選択こそが、人間性を際だたせるのだ。 ある夜、兄弟での留守番を頼まれたというのに、長男のフィンは友達の家に遊びに行っていた。だって妹が「大丈夫だ」って…
クールな高校生夢人の密かな趣味は、「π理論」の実証。「π理論」とは、おっぱいの最高に美しい形を、πと黄金律で表したものである。それらを記した「おっぱいノート」も早11冊目。冒頭で理想のπを持つと予想される少女じゅんに出会い、中学生の時に神と崇め…
出版不況と言われる中で突如出現する「ミリオンヒット」。しかし、周囲ではそれらを「読んだ」という人に会ったことがありますか?無いでしょう。だって、「本を読む人」自体が現在では少数民族なんですから。そんな中でこういった本はどんな人が読んでいる…
『煙か土か食い物』などの奈津川ファミリーサーガの外伝的な位置づけ?講談社ノベルスの20周年記念による、メフィスト賞作家の密室競作本の一冊。彼にこんなもの書かせたら大変なことになるだろうと思ったら案の定。残忍な殺人事件や密室殺人、そして少年の…
日本語だったら「第六感」そのものなんだろうな。離婚した母親に引き取られている少年・コール(オスメント)。彼は問題を抱えているようだ。しかも、奇妙な出来事も周囲で次々と起こる。母親の仲介で精神科医(ウィリス〕にその分析を依頼されたらしい。次第に…
『煙か土か食い物』の、時系列でいえば後日談。奈津川家四兄弟の昼行灯的存在の三郎がここでは主人公。先の事件を真似た猟奇殺人事件がこの西暁町でまた起きている。果たして、この犯人の目的は?そしてどんな見立てをしているのだろうか?? そんなある日、…
黒い地に書くことも滅多にないので楽しかったのだけれど。このテーマ、候補をいちいち「コレに変える」としないとブラウズできないのがちとめんどいんだけれど、それはtDiary.netのテーマ一覧で見るのが一番いいのだろうか?
上のテキストで登録したところ、「昨日本屋を」と書いたところが「日本」という固有名詞でキーワードリンクされてしまっとりました…。仕方ないので間に読点を入れて回避。単語によってはこういう意図せぬ事が起こるので、やっぱり仕上がりはちゃんと見なきゃ…