MJ

2003-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「アイデン&ティティ」

途中までは「原作そのままや」と思ったけど、そこからずずーんと良くなった。80%は主役のキャスティングで成功しているよなあ。悩める青年ぶりがとってもよく表現されていた。彼自身、この春にバンド解散したばかりなんだとか。~ 「第三の男」として大森南朋…

それにしても

はてなダイアリーといえばキーワードの共有化を図ることで全然知らなかった「どこか」と繋がる面白さが私にとっての醍醐味だというのに、「新潮」というキーワードで辿っても、阿部和重の「馬小屋の乙女」のレビューがあるところは全然無いですね。googleで…

阿部和重「馬小屋の乙女」

えーと、『シンセミア』に続き、神町サーガを書きつづっていく、と考えていいのだろうか。 トーマス井口なる男が、東京で店の客から「ここにならある」という情報を聞いて、わざわざ神町までやってきた。というより、天童駅で降りるつもりが寝過ごしてしまっ…

「ルールズ・オブ・アトラクション」

1980年代のカムデン大学(架空の名称だが、東海岸にある、金持ちの子息が通うようなアートカレッジ)を舞台にした青春群像劇である。セックスとドラッグが蔓延したキャンパスではある日「この世の終わり祭」というパーティが複数日に亘り開催される。そこで起…

イタロ・カルヴィーノ『マルコヴァルドさんの四季』

おそらく、イタリアと思われる国の都市に住む、マルコヴァルドさんという貧しい男性とその家族の四季を描いた作品。貧しいが生命力のたくましい市井の人たちの様子が暖かい視線で描写され、大人が読んでも十分に楽しめる作品ではないかと思いました。 因みに…